1980年代頃のアニメ
私はまだ、1980年代初期のほうは生まれていなかったのですが、その頃のアニメは、本当にいいものなのだということを、成長するにつれて思うようになりました。
もちろん、現代のアニメもとても素晴らしいのです。
所謂萌えを追求し、可愛い・和む、という感情をどこまで引き出せるかに重点を置いているアニメが多い現代の作品ですが、その中に、アニメーターの方たちの凝らし続けてきた趣向を垣間見ることができます。
そして、現代のアニメの礎を築いたのも、やはり、ほんの少し前の世代のアニメーターの方たちだということも、現代のアニメ技巧を拝見していて思いました。
1980年代初頭、当時は、現代の萌え程、あからさまに可愛さをどこまでも追い求めるという技巧はありませんでしたが、その表現の中に垣間見える、キャラクターの愛らしさなどから、現代の萌えへと発展していったのでしょう。
現代のアニメの情報量は、たった1話にして、とてつもない量が敷き詰められていると思います。
昔のアニメもそうだったのかなあ、と思いつつ見ていると、実は昔のアニメのほうが情報量としては多かったのです。
キャラクターの台詞、場面の転換など、安直な記号表現(かくかくしかじかという台詞など)が多いからか、すぐに場面を、視聴者が必要なところへ持っていくことができるのです。
現代のアニメは、生活観などのリアリティを追求することが多く、そのリアリティへ、多くの情報量をつぎ込みます。
そこが現代の付加価値になってきているのですが、やはり、過去の作品もとても良い。
リアリティを取るか、情報量をとるかという算段は私にはできないのですが、両方、アニメーターの方たちが、最大限の力を振り絞って作っていった作品の歴史なのだなと感じることができます。
ただ、アニメファンの私といたしましては、「量産型」といわれてしまう形態がら、現代のアニメ制作は少し脱出してほしいなという願望もあったりしますが、それにしても、アニメのお仕事というのは大変なもの。
一回の話に何百枚ものイラストを描くのです。
なので、やはり願望よりも、お疲れ様です、という言葉のほうを先に言いたくなってしまいます。<